形式で分けてみる
旅バラエティは見た目にはどれもどこかへ出かける番組ですが、何が笑いや物語を生むかによっていくつかに分かれます。寝る場所や食事をゲームで決める屋外の運試し形式は、2007年に始まったKBS2『1泊2日』で広く知られるようになりました。年配の俳優たちがバックパック旅行に出るtvN『花よりおじいさん』(2013年)は、出演者の組み合わせそのものが物語になる形式を示しました。自分がどんな面白さを求めているかがわかれば、選びやすくなります。
- ミッション・運試し型:ゲームや罰ゲームが旅の流れを決める
- 同行型:関係や世代の違う出演者の組み合わせが中心
- 現地滞在型:一か所にとどまって店を営んだり暮らしたりする
- 情報・探訪型:料理や名所の紹介に重きを置く
ルールが旅をバラエティにする
ただ良い場所へ行っておいしいものを食べる場面だけでは、長く観続けるのは難しいものです。旅バラエティはたいてい一つ制約をかけます。決められた予算の中でやりくりしなければならない、ゲームに負けたら外で寝なければならない、計画なしで現地ですべてを決めなければならない、といった具合です。この制約のおかげで出演者は困り、知恵を出し合い、思いがけない人と出会います。番組を観るときは、今回の旅のルールが何かを先につかんでおくと、一つひとつの場面の意味がよく見えてきます。
誰と出かけるか
同じ場所でも、誰と行くかによってまったく違う旅になります。古い友人同士は気楽な冗談や言い合いで、家族はふだん口にできない話で、世代の違う人たちは旅のスタイルのぶつかり合いで物語をつくります。初対面の人たちが一緒に出かける形式なら、ぎこちない関係が少しずつ近づいていく過程が見どころです。旅バラエティを選ぶときは、行き先より出演者の組み合わせを先に見るのもよい方法です。旅の終わりに関係がどう変わったかが、多くの番組の本当の結末です。
カメラの外の準備
画面では行き当たりばったりの旅に見えても、旅バラエティの裏には多くの準備があります。制作陣はふつう下見でルートを確かめ、撮影する場所や店に許可を取り、海外なら現地の事情に詳しい人と一緒に動きます。安全面に備えたスタッフが同行することもあります。そのため、出演者が道に迷う場面も、まったく無防備な状況ではないことが多いのです。これで番組が作り物になるわけではありませんが、自分が同じ旅をするときは、その準備を自分でしなければならないことを覚えておきましょう。
画面の中の場所を観るときに考えたいこと
放送に出た場所は、実際に行ってみると違って感じられることがあります。旅の計画に取り入れる前に、次の点を思い浮かべてみてください。
- いつ撮影したか:放送と撮影の時期には差がある
- どの季節だったか:景色や天気は季節によって大きく違う
- どれくらい混んでいたか:撮影への協力で空いて見えたかもしれない
- 価格とメニュー:放送後に変わっているかもしれない
旅の情報として使うときの注意点
放送に出た店や場所は、放送直後に急に客が押し寄せることがよくあります。その間に営業時間が変わったり閉店したりするところもあるので、出かける前にその場所の公式の案内や最新の情報を必ず確認してください。撮影は許可を得て行われているため、番組で出演者が入った場所でも、一般の人は立ち入れない私有地の場合があります。住民が暮らす集落なら、騒音や写真撮影に気を配るのがマナーです。番組の中の危なそうな活動は、専門家が付き添っている状況だということも忘れないでください。
見慣れた場所を新しい目で
外国人が韓国を旅したり、韓国の出演者が国内のあまり知られていない地域を訪ねたりする形式も、継続的につくられています。こうした番組の面白さは、見慣れた風景を初めて見る人の目で見直させてくれるところにあります。韓国に住む視聴者には、いつも通り過ぎていた料理や街並みが新鮮に映り、韓国旅行を計画している人には、現地の暮らしの感覚を前もって味わう機会になります。ただし、一人の旅の経験がその国や地域全体を代表するわけではないことは、心に留めておきましょう。
自分に合った旅バラエティの選び方
旅バラエティを選ぶときは、まず観る目的を考えてみるとよいでしょう。一日の終わりに頭を空っぽにしたいなら、景色や会話がのんびり流れる同行型や滞在型がよく合います。思いきり笑いたいならゲームや罰ゲームのあるミッション型、次の旅先を選んでいる最中なら情報型が役に立ちます。情報型を観るときも、番組はあくまで出発点で、最終的な計画は最新の公式情報をもとに立てるのが安心です。同じ地域を取り上げた別々の形式の番組を見比べるのも、楽しい観方の一つです。
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